そのこと以降、私は学校というもの、先生という人種をほぼ信用しなくなった。
元々日本の公教育に疑問を持っていたせいもあり、ますます学校嫌いになってしまった。その後、全く学校に行けなくなってしまうことが何度かあったが、ほぼ毎回、先生の対応のまずさや言葉がけの不適切さが原因だった。
それでも、娘にとってはまるで嫌なことばかりではなかったようだ。
学年が上がるにつれてコミュニケーションの問題も徐々に減り、勉強への意欲も出てきた。何より友達ができたことが大きい。学校や勉強は嫌いでも、友達に会いたいがために頑張って登校できるようになったのだ。
これは大きい。
親がいくら頑張ってもできないことを、友達の一言であっさりできたりするのだ。
かくいう私も、すばらしい出会いに恵まれた。4年までお世話になった校長先生は娘の良き理解者だったし、1年から3年までお世話になった通級の先生は今でも私たち親子のよき相談相手だ。
何より、娘と同じような、超個性的な子どもを育てているお母さんたちとの出会いだ。この出会いがなかったら、今、私はここに 立てていないだろう。
いやなこともあったけれど、この小学校でよかったと心から思う。先生とはいえさまざまな人がいるという当たり前のことを再認識できたし、学校側と渡りあうスキルが多少なりとも身についた。親子でぐんと成長させてもらった小学校には、「ありがとう」と感謝の言葉を贈って卒業したい。
あと半 年。残りわずかなこの時間を親子で、仲間で、味わって卒業を迎えたい。
またひとつ成長する姿を見せてくれるであろう娘にもねぎらいと感謝の言葉を贈ろう。(広報誌より抜粋)
ぽんた