低学年までは、周りの子供や親も知らない人ばかり。すぐ後ろでよく知らない親たちが、息子の様子を見てささやいているのを聞いた事もあり、どうしてもいたたまれない気持ちが先に立った。
学年が上がる毎に、PTA委員や、きょうだいの付き合い等を通して、学校や地域とのつながりができ、詳細は言わなくても事情を分かってもらえている人が、少しずつ増えてきたこと。またHAHATO.CO メンバーとの出会いもなくては、今の心境には至らない。
運動会という一大行事に向けてこの時期、人知れず苦手感をいっぱい抱える子、また我が子のような思いをしている子どもたちが他にもいる。こんな出来事もさらりと聞いて、共感してもらうことを重ねるうちに、今はただほろ苦い思い出だけでは終わらない。子どもたちの演技や競技を観ながら、我が子の反応に冷や冷やしながらも、“みんな(メンバーやその子供たち)も今頑張っている”と思えている。こうなれば“ほろ苦さ”も“味わい”としてとらえられることができる。歓喜だけでなく、ほろ苦さ、じんわりした人の温かさ…と様々な思いで一杯になる。
6回目の運動会をもうすぐ迎える。が、今年も息子の反応には最後の最後まで目が離せない。(広報誌より抜粋)
2話完結
シマウマ